[No.797-1]避けるのが上手い
No.797-1
登場人物
女性=牽引役 男性=相手
-----------------------------
「へぇ~、運動神経がいいのね」
「まぁ・・・な」
すれ違う人波を、器用に避けて歩いている。
「よくぶつからないわね!?」
サッカー選手がドリブルで敵陣を突破するのに似ている。
大袈裟な表現だけど。
「得意なんだよ、こんなこと」
「何かスポーツでもしてたの?」
身のこなし方は、なかなかのものだ。
「いいや・・・でも、今はスポーツかもな」
「・・・今は?」
彼が、その理由を話してくれた。
「昔からシューティングゲームとか得意でさ」
簡単に言えば敵に撃墜されないようにするゲームだ。
「だから、避けるのが上手くなった?」
「あぁ、それは間違いない」
確かに、通ずるものはあるだろう。
弾幕を避けるには、相当のテクニックがいる。
| 固定リンク | 0
「(032)小説No.776~800」カテゴリの記事
- [No.800-2]僕のポジション(2017.11.08)
- [No.800-1]僕のポジション(2017.11.07)
- [No.799-2]犬の目線(2017.11.05)
- [No.799-1]犬の目線(2017.11.04)
- [No.798-2]210円の切符(2017.11.01)
コメント