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[No.796-1]上には上がいる

No.796-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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小中では、いつもクラスの代表だった。

「へぇ~、すごいじゃん!」

スポーツ万能ではなかったが、とにかく足だけは速かった。

「クラス対抗戦では、いつもアンカーでさぁ」

そのため運動会では大いに目立つことができた。
リレーのアンカーは運動会の花形とも言える。

「随分、もてたでしょ?」
「まぁ・・・な」

年中・・・ともまではいかないが、運動会シーズンはもてた。

「陸上部に入っていたの?」
「いいや」

小中と、陸上部には所属していなかった。
ほかのスポーツ部にも・・・。

「じゃぁ、天性のものね」
「良く言えば、そうなるかな」

これを生かさない手はない。

「・・・で、高校の時、陸上部に入ったんだよ」

そして、悲劇はここから始まった。

(No.796-2へ続く)

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