[No.796-1]上には上がいる
No.796-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
小中では、いつもクラスの代表だった。
「へぇ~、すごいじゃん!」
スポーツ万能ではなかったが、とにかく足だけは速かった。
「クラス対抗戦では、いつもアンカーでさぁ」
そのため運動会では大いに目立つことができた。
リレーのアンカーは運動会の花形とも言える。
「随分、もてたでしょ?」
「まぁ・・・な」
年中・・・ともまではいかないが、運動会シーズンはもてた。
「陸上部に入っていたの?」
「いいや」
小中と、陸上部には所属していなかった。
ほかのスポーツ部にも・・・。
「じゃぁ、天性のものね」
「良く言えば、そうなるかな」
これを生かさない手はない。
「・・・で、高校の時、陸上部に入ったんだよ」
そして、悲劇はここから始まった。
| 固定リンク | 0
「(032)小説No.776~800」カテゴリの記事
- [No.800-2]僕のポジション(2017.11.08)
- [No.800-1]僕のポジション(2017.11.07)
- [No.799-2]犬の目線(2017.11.05)
- [No.799-1]犬の目線(2017.11.04)
- [No.798-2]210円の切符(2017.11.01)
コメント