[No.792-1]思い出のブルーハワイ
No.792-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「もう、一年たったんだぁ・・・」
「・・・そうね」
去年の今頃、友人とハワイを旅行した。
「ついこのあいだ行ってきたみたい」
「私もそう・・・それこそ数週間前に行った気がしてる」
海外旅行の経験はそこそこある。
けど、今までこんな感覚になったことはない。
「そうなんだよね」
「記憶が一向に古ぼけない」
むしろ、日を追うごとに新鮮になってきている。
「不思議ね・・・」
「行く前はお互い乗り気じゃなかったのに」
別に、何でも良かった。
仕事や人間関係に疲れた末の行動だった。
「ほんと、そう・・・」
それでも、非日常が一番のくすりだと考えた。
そのひとつの答えが海外旅行だった。
「二人とも、行ったことがなかったからね」
一番ポピュラーなはずのハワイに行ったことがない。
それも決め手のひとつになった。
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