ホタル通信 No.336
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.278 群れの外
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
初期の作風が色濃く出ている作品です。ある意味、読み手のことは全く考えていません。
先に事実となる部分を書いておきます。まず、鳩が一羽だけウロウロしていることがあること、そして、小説上の私(女性)が、その昔、群れの外に居たことです。
時々「なんでこんな所に居るの?」と思ってしまうほど、場違いな所で鳩を見かけることがあります。
多くの人は、それを見て心情的に何も感じないと思いますが、私は違っていました。私にとっては、高校の時に周囲から浮いた存在であったことを思い出させる象徴でした。
今で言う“イジメ”があったわけではなく、周りと馴染めず、ひとり群れの外・・・といった感じでした。周りもそれを察してか、良くも悪くも一定の距離がありました。
色々と事情があって、どうしても学校生活を楽しむことができませんでした。普段、鳩は群れているイメージが強いために、一羽だけウロウロしている姿を見掛けると、どうしても自分と重ね合わせてしまいます。
最後になりますが、この記事を書いている人を作者だとすれば、作者と小説上の“私”は別人です。つまり、この小説は作者自身ではなく、他人の話を描いたものです。
当ブログによくお越し下さる方々なら、誰のことを描いた小説かすぐ分かると思います。
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