[No.788-2]こころのゴミ
No.788-2
「けど・・・ね」
場所が場所だけに、そう簡単には行動に移せない。
「・・・だな」
「最近は“急変”することもあるし」
天候次第で、急に濁流が押し寄せてくることもある。
小川と言えども注意が必要だ。
「それに、それなりの準備も必要だし」
陸上でゴミ拾いするのとはわけが違う。
それに人目もある。
「そこまでして、したくもないけど・・・」
ただ、この道を通るたびに、気になってしょうがない。
「案外、それが小魚とかの隠れ家になってるかもよ?」
確かにそうかもしれない。
素直に喜べないものの、その可能性は十分にある。
「そうね・・・そんな気がしてきた」
幸いにも、それ以外は綺麗な小川だ。
私が、いらぬ荒さがしをしているみたいだった。
「まるで僕と君を表しているような話だね」
「えっ・・・どういうこと!?」
(No.788完)
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