[No.784-2]相手は誰?
No.784-2
「まだ、そんなこと言ってるの!?」
「その程度のケガで済んだから良かったものの・・・」
確かに不幸中の幸いかもしれない。
一歩間違えば大きなケガを負っていただろう。
「・・・で、その時、相手は?」
「俺を無視して、先に進んで行ったよ」
転倒している俺には目もくれずに。
「それはそれで憎らしいやつね!」
「だろ!?」
ただ、そいつとは二度と会えない。
だから、リベンジは叶わない。
「そうなの?」
「・・・残念ね」
リベンジをさせたいのか、させたくないのか・・・。
女心は理解できない。
「もし、会ったら次は負けるなよ!」
「結局、応援してくれるのかよ!?」
何ともおかしな結末になった。
「ところで、相手はどんなやつ?」
「どんな・・・って、普通の赤トンボだったよ」
(No.784完)
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