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[No.778-1]明日のエネルギー

No.778-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「同じ人?」
「・・・どうだろう」

ブログの解析結果だけでは、イマイチ判断がつかない。

「今まで拍手なんて、ほとんどなかったから」

それがある日を境に、劇的に増えるようになった。
けどそれは、閲覧する人が増えたからじゃない。

「同じ人が熱心に、拍手ボタンを押してくれてたと思う」

お世辞にも万人受けするブログではない。
そんな中、痕跡を残してくれることに随分、励まされた。

「けど、一時期、それが途絶えたことがあって・・・」

時を同じくして、小説の質が落ちている自覚があった。
質と言っても、テクニックや内容ではない。

「そもそも、テクニックなんて持ってないし」
「じゃぁ、なにが?」

小説の根底を成す“日常”に対して、鈍感になっていた。
それは実話や実話をベースする上では致命的となる。

「安っぽく言えば、ネタ切れなんだけど」

でも、根底は崩したくなかった。

「それを見透かされたのかな・・・って」
「よく見てくれている人だけに、考えられるわね」

けど、しばらく経ってから、また拍手されるようになった。
ほぼ毎日と言っても良い。

(No.778-2へ続く)

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