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ホタル通信 No.330

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.260 眼鏡の理由
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

悪い意味で「う~ん」と、うなってしまう小説です。テーマが悪いと言うより、文章も構成も稚拙です。

とは言え、“眼鏡の理由”は事実です。目が悪いくせに、普段眼鏡は掛けず、コンタクトもしていません。そんな状態なので、元カレどころか、道行く人の顔なんていつもぼやけています。
元カレとよく出掛けた場所に近づくと、おもむろに眼鏡を取り出して周りをキョロキョロ・・・。居ないと分かっていても、ほんのわずかな
可能性を信じての行動でした。今、振り返ると笑ってしまいますが。

話の主軸はハッキリしているのに、何だか全体に読み難く、文章の繋がりも違和感があります。もともと、会話の間に入る“牽引役”の言わばナレーションも会話の一部として、物語の進行に大きくかかわっています。これはこの小説だけではなく、全ての小説に言えることです。
今回の小説は、主軸をもっと泥臭く書いたほうが良かったのかもしれません。いまだに元カレのことを想う未練がましい女だと・・・。
それをオブラートに包んで書いてしまったことで、中途半端な小説になってしまいました。

ただ、読み返してみるとちょっと胸が熱くなります。実際は小説ほど軽いものではなく、当時は“本気”で元カレを探していたんですよ。
S330
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