ホタル通信 No.329
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.248 未来日記
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性
小説の前半が、なんだかとてもクドイですね。これが重要な伏線になるわけでもないのに。
いきなり核心から入るパターンもあれば、この小説のように関係ない部分から入るパターンもあります。前者と後者を、意識的に使い分けてはいませんが、日常感を色濃く出したい時は、後者の手法を用いることが多いと思います。
小説の前半は、ほぼ更新の話がメインであり、ここに“未来日記”に対する伏線は設けていません。あくまでも二人の間でブログが日常的なコミュニケーションであることを言いたかっただけです。
結局、この小説は彼女が未来日記と称した、未来の行動を予測した記事を書くと、僕がその記事の通り行動する・・・というのが本筋です。
もちろん、彼女も僕もそれを知った上での言わば、“出来レース”です。ですが、お互いそれを口にはしません。
そんなある日、「プロポーズをする」ということは記事に書かれていたが、「指輪を渡す」ことまでは記事にはなく、それを僕が実行したことで初めて未来日記がハズレる・・・というのがオチです。
全般的に事実ではありませんが、未来日記と称した記事を書く人と知り合いだったことで、この小説が生まれました。
また、小説前半の更新の話も、これに似たことが実際に起きていたために、日常感の演出という意味で採用しています。
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