« [No.776-1]時間の翼 | トップページ | [No.777-1]ライバル出現 »

[No.776-2]時間の翼

No.776-2

「エッチな話題に興味シンシンだったわ」

丁度、思春期と重なり、ラジオに釘付けになっていた。

「今、振り返ると笑っちゃうけどね」
「・・・私も」

それでも、さすがに1時近くなると“ヤバイ”と感じていた。
踏み入れてはいけない領域だと・・・。

「わかるわかる!」
「それが今じゃ・・・」

2時でもかわいい方だ。
“勉強”以外なら、世が明けることも少なくはない。

「えぇ~それって・・・」

友人がニヤついている。

「あっ!ち、ちがうわよ」

まるで中学生の頃の青臭い会話だ。

「冗談よ、冗談!いつも付き合ってくれて、ありがとうね」
「・・・もぉ!」

ほんの1週間前も、それで世が明けた。

「まぁ、夜更かしは大人になった証拠じゃない?」

加えて、夜更かしする“目的”も大人になっている。
S776
(No.776完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.776-1]時間の翼 | トップページ | [No.777-1]ライバル出現 »

(032)小説No.776~800」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.776-2]時間の翼:

« [No.776-1]時間の翼 | トップページ | [No.777-1]ライバル出現 »