[No.776-1]時間の翼
No.776-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「・・・眠そうな顔ね?」
「あっ・・・うん・・・」
もうすぐ、試験がある。
それに向けて、深夜まで猛勉強中だ。
「気付いたら・・・」
2時を過ぎていた。
「そんな遅くまで!?」
でも、普段もこれくらいの時間まで起きていることは多々ある。
むしろ、遅くまで起きている方が普通だ。
「今は、“次の日”になることが、当たり前なんだよね」
「どういう意味?」
小学生の頃は、遅くとも11時までには寝ていた。
「私も・・・それくらいかな」
「ほら、その時間帯くらいから・・・・」
その昔は、その時間帯から“大人な番組”が始まる。
だから、半ば強制的に寝かされていたとも言える。
「で、中学生になったら」
「・・・ラジオでしょ!?」
テレビより、ラジオに夢中になった。
11時どころか、12時の壁を越え始めたのはこの頃だった。
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