[No.772-1]仕事終わりの・・・
No.772-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「クゥ~きくねぇ・・・」
思わず声が漏れた瞬間、周りの男性の視線が集中した。
「昨日はお疲れ~!」
同僚が開口一番、労いの言葉をかけてくれた。
「うまくいった?」
「もちろん!」
商談のために、昨日、東京に出張していた。
「けど、いいわよね~」
「またその話・・・」
いつも東京への出張を羨ましがる。
「遊びに行ってるわけじゃないんだから・・・」
「でも、話題の店とかには行ったんでしょ?」
「あのね・・・」
全くその気がないわけじゃない。
けど、時間があるようでないのが現実だ。
「えっ!?そうなの・・・つまんない」
話題の店どころか、食事さえままならない。
大切な商談の前は、いつもそんな感じだ。
「あら・・・案外大変なのね」
そんな中でも、密かな楽しみを持っている。
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