[No.763-1]スポーツドリンク
No.763-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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それ自体は随分前から発売されていた。
ただ、“飲んではいけないもの”として認識していた。
「スポーツドリンクって飲む?」
友人にさりげなく聞いてみた。
「そうね・・・頻繁には飲まないけど」
「これからの季節にはいいよね」
確かに水分補給が必要な夏にはピッタリだ。
「でも、突然どうしたの?」
「まぁ・・・その・・・」
別に隠すようなことはひとつもない。
なのに、口ごもってしまった。
「飲んだこと・・・ないとか?」
「あるにはあるんだけど・・・ただ・・・」
飲んだのはつい最近だ。
「えっ!?そうなの」
「飲めないの?」
さながら、お酒の話に聞こえる。
「ううん・・・“飲まなかった”の」
「どうして?」
そこには、それなりの理由があった。
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