ホタル通信 No.323
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.255 個性
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
あらためて読んでみると、ちょっと読み難かったですね。良くも悪くも作者の“個性”が出ています。
猫との出会いは事実です。それも小説と同じく、食堂脇に陣取り、エサを貰おうと出待ちをしているようでした。ただ、その猫がお世辞にも綺麗とは思えず、毛は汚れ顔は目やにでいっぱいでした。それに嫌悪感を抱く私と全く気にしない彼。その対照的なふたりを描いてみました。作者はこのどちらかになります。
猫が嫌いなわけではありませんが、とても野生過ぎて、私的には無理なシチュエーションでした。
でも、彼はそんなことを全く気にする様子もなく、じゃれついていました。もしかしたら、彼のそんな所に惹かれたのかもしれません。
ラストに、「人ってね・・・案外、そんな所に惹かれるものだよ」とあります。彼は彼で、私のちょっと変わった部分を好きでいてくれました。
悪く言えば、薄汚い一匹の猫ですが、彼にして見ればキラキラと輝いて見えていたのでしょうね。単に野良猫に同情していたとは思えない行動でした。もしかしたら私にはできない行動に、少し嫉妬していたのかもしれません。
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