[No.759-1]運命の人
No.759-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「運命の人と出会った年が分かる・・・か」
ありがちなキャッチコピーに、まんまとキャッチされた私がいた。
「・・・で結果は?」
「それが・・・ね」
科学的な根拠はないことは分かっている。
けど、無視できない何かがある。
乙女心とは、そういうものだ。
「・・・なるほどね」
躊躇する私を見て、察したようだった。
「納得いかない結果が出たんでしょ?」
「・・・まぁ、そういうことね」
運命の人とは二十歳の時に、出会っていると出た。
「確か・・・今の彼とは・・・」
「・・・私が26才の頃かな」
彼とは仕事を通じて知り合った。
「付き合う一年前に、転勤してきたようなんだよね」
さりげなく彼に聞いてみた。
「それも、札幌から・・・」
時間的な距離が近くなったとは言え、東京とは縁遠い場所だ。
「それじゃ・・・」
今までの話が何を意味しているか、説明するまでもない。
(No.759-2へ続く)
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