[No.757-2]にぎわいの季節へ
No.757-2
「どう・・・って・・・」
「ほら!変わってないじゃない・・・」
彼女と会うのは十数年ぶりだ。
その間、一度も連絡したことはない。
「相変わらずなんだから!」
お酒の勢いもあるのだろうか?
けど、昔と変わっていないとも言える。
「誘ってるのか?」
ちょっと、イジワルく返した。
「・・・だとしたら?」
「うっ・・・」
反対にやり込められてしまった。
「冗談よ・・・」
「ただ・・・ね」
彼女の言いたいことは分かっている。
「分かってる・・・僕もそれなりに成長したからね」
「・・・ならいいけど」
当時の心境を理解して欲しかっただけなんだ。
「今は・・・そんな気持ちはないから」
「あぁ、それも分かってるよ」
ただ送られて帰る・・・無口な毎日、淋しくなるだけ・・・。
そんな歌があった。
(No.757完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
| 固定リンク | 0
「(031)小説No.751~775」カテゴリの記事
- [No.775-2]私は代表者(2017.07.26)
- [No.775-1]私は代表者(2017.07.25)
- [No.774-2]ひまわりとセミ(2017.07.23)
- [No.774-1]ひまわりとセミ(2017.07.22)
- [No.773-2]思い出の品(2017.07.20)
コメント