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[No.757-2]にぎわいの季節へ

No.757-2

「どう・・・って・・・」
「ほら!変わってないじゃない・・・」

彼女と会うのは十数年ぶりだ。
その間、一度も連絡したことはない。

「相変わらずなんだから!」

お酒の勢いもあるのだろうか?
けど、昔と変わっていないとも言える。

「誘ってるのか?」

ちょっと、イジワルく返した。

「・・・だとしたら?」
「うっ・・・」

反対にやり込められてしまった。

「冗談よ・・・」
「ただ・・・ね」

彼女の言いたいことは分かっている。

「分かってる・・・僕もそれなりに成長したからね」
「・・・ならいいけど」

当時の心境を理解して欲しかっただけなんだ。

「今は・・・そんな気持ちはないから」
「あぁ、それも分かってるよ」

ただ送られて帰る・・・無口な毎日、淋しくなるだけ・・・。
そんな歌があった。
S757
(No.757完)
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