[No.747-2]ショートヘア
No.747-2
「それより、よく気付いたね?」
「だって、あれだけバッサリだと・・・」
気づかない方が無理だと言ってもいい。
「朝、見かけた瞬間に“あっ!”と声が出たくらいだよ」
「ふ~ん・・・」
ただ、その場で、あれこれと聞くことは出来なかった。
「とにかく・・・ショートもいいかもね」
今まで、あまり気にしたことはなかった。
あらためて、その魅力に気付いた。
「“ショート”の魅力じゃなくて、“彼女”の間違いじゃない?」
「かもな!」
今朝は、そんな男性社員で溢れていた。
「ふ~ん・・・」
「・・・何だよ」
さっきから、気のない返事が返ってくる。
「もともとショートの人は、気付いてもらえないのよね」
「どういう意・・・!?」
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