[No.747-1]ショートヘア
No.747-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「・・・ほんとバッサリでさぁ」
もともと髪が長かったこともあり、よりインパクトを感じた。
「そんなに?」
「あぁ・・・別人みたいだったよ」
もちろん、悪い意味ではない。
それはそれで似合っていた。
「ショートもロングも似合うなんて羨ましいね」
確かにそうだ。
ショートにするにはそれなりの覚悟が必要だろう。
「失恋でもしたのかな?」
とは言え、そんな雰囲気は微塵も感じなかった。
「男って、すぐそう考えちゃうよね・・・」
「単なるイメチェンよ、きっと」
多分、なんの根拠もないだろう。
ただ、同性の言葉だけに、妙な説得力がある。
「そうなの?」
「そろそろ春も近づいてきたからね」
まるでファッションの一部のような発言だった。
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