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ホタル通信 No.313

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.296 別れの予感
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

突然、彼と連絡が取れなくなったのは事実です。小説に書いた「じゃあ、また明日!」ではなかったですが、こんな感じのメールが最後になりました。

メールを送ればエラーが返ってくるし、電話は拒否されているようでした。もちろん、全く予感がなかったわけでもありません。実際、そうなる数ヶ月前に多少の修羅場がありました。
でも、それも乗り越え、ようやく安定し始めた時期だっただけに、残念でなりませんでした。
悲しいとか悔しいとか、そんな感情を抱くこともできず、それこそ“糸が切れた凧”のように、私の心はしばらく、行く宛もなくたださまようだけでした。

気にしていない・・・と言えば嘘になりますが、私の中では想い出に変わっています。
あれだけ、“彼なしでは生きていけない!”なんて言っていたわりには、振り返るとバカバカしくなるほどです。誰もが通る道・・・とまでは言いませんが、その道を通ることは決してマイナスではありません。もしろ、私の場合はプラスに作用しました。

春が近づくと思い出します。
桜の花びらが舞い落ちる中で、途方に暮れていた私。繋がらないケータイを握り締めて・・・。
T313
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