[No.746-1]100円スリッパ
No.746-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
「気を遣わないでいいのに・・・」
「えっ!?なにが・・・」
友人の家に遊びにきた。
「なにがって、これよ」
足元を指差す。
「・・・スリッパ?」
「うん」
貸してくれたのが、もの凄い高級品とは言わない。
「これがなに?」
けど、少なくとも友人の履いている物よりは格段に良い。
「落差がありすぎない?」
「そう?」
なかなか会話が進まない。
「まぁ、別にいいならいいけど」
どこをどう見ても安物だとわかる
その薄さと、何ともやる気のない作りがそれを物語っている。
「気を遣っているわけじゃなくて」
「好きで履いてるの」
| 固定リンク | 0
「(030)小説No.726~750」カテゴリの記事
- [No.750-2]叶えてあげる(2017.03.22)
- [No.750-1]叶えてあげる(2017.03.19)
- [No.749-2]ボロボロの本(2017.03.16)
- [No.749-1]ボロボロの本(2017.03.14)
- [No.748-2]スーツの悲鳴(2017.03.12)
コメント