« [No.742-1]私は彼女 | トップページ | [No.743-1]後どれくらい? »

[No.742-2]私は彼女

No.742-2

そして、その子の変りように驚いた。

「美人になったというか・・・スッキリしたというか・・・」

もともと太目ではないにせよ、女子らしいふくよかさはあった。

「あんたねぇ・・・私じゃなかったら殴られるよ!」
「仕方ないだろ?事実なんだから」

最初は、誰だか分からないほどだった。
髪型も違うし、身長もかなり伸びていた。

「・・・で“逃した魚は大きい”とでも?」
「まさか!」

負け惜しみではなく、本当に恋愛感情はない。
今でも近くて遠いご近所さんだ。

「それなら、今から狙えば?」

確かにそれも悪くない。
彼女が居ないまま高校生活を終わらせたくない。

「いいの?」
「・・・ダメに決まってるじゃない!!」

急に態度が変る。

「なんだよ、それ!?」
「・・・“彼女”だと思ってたんだけどな」
S742
(No.742完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.742-1]私は彼女 | トップページ | [No.743-1]後どれくらい? »

(030)小説No.726~750」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.742-2]私は彼女:

« [No.742-1]私は彼女 | トップページ | [No.743-1]後どれくらい? »