ホタル通信 No.308
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.237 かごの中のネコ
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性
日中ではなく、深夜ということもあり、かなり驚いたことを覚えています。
小説にも書いた通り、向こうは向こうで驚いたと思いますが、遠くまで逃げなかったのが印象的でした。
実話度の通り、ほぼ事実ですが、ラストは創作しています。実はそれ以来、その猫とは会っていません。もちろん、四六時中、駐輪場に居るわけではありませんので、単に時間帯が合わないだけかもしれません。
さて、ラストのオチの意味は分かりますか?
自分で読み直しても、一瞬「?」となったくらいですから、伝わらないかもしれません。
中盤まで、猫のお気に入りの場所は、“隣の自転車のかごの中”という流れで話を進めています。ところが、ある日、確認したら、私の自転車のかごの中で寝ていた・・・よくよく考えると、あの日、深夜の帰宅だったので、猫としては、私の自転車で寝ることができず、仕方なく隣の自転車で寝た・・・というシチュエーションです。
“その時だけ、深夜近くの時間”が言うなれば、伏線みたいなものですね。普段なら、あってしかるべき時間に自転車がなかったということを遠回しに表現しています。
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