ホタル通信 No.307
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.274 気になる写真
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
写真の存在、撮った経緯・・・そして、その写真がイマイチだったことは事実です。
この小説は、「せいじゅうろう」シリーズのひとつとして、発表する予定でしたが、せいじゅうろう(リラックマ)が脇役にまわってしま
ったので、単独作品にしました。
「那央=菜緒」「那央が好きなキャラクター=リラックマ」の関係がその名残りとも言えます。
さて、前述した通り、写真も現存しており、当たり前ですが、そのイマイチ感も健在です。小説上では、そのイマイチ感を「ええよ!でも、また結婚式を思い浮かべると緊張するやん」と、都合よく解釈したラストで締めくくっていますが、事実はそうではありません。
写真が嫌だったわけではないのでしょうが、一言で表せば「心の闇」が、そのような表情を生んだのかもしれません。
あの時、彼女が何を考え、何を見ていたのか、もう伺い知ることは出来ませんが、結果的に、これが一緒に写った唯一の写真になってしまいました。
決して、表情は冴えないけれど、今でも胸を熱くする一枚です。
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