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[No.731-2]最も足が地に着く時期

No.731-2

「・・・たたり?」
「ちょ、ちょっと何よそれ!?」

言葉とは裏腹に、真剣に考えたこともあった。
過去に男性を冷たくあしらったことがあったかもしれない・・・と。

「そうでもなきゃ・・・」

確かに、3年連続でそうなった。
イルミネーションで街の装いが変るころに別れを告げられる。

「彼がプレゼントしたくなかったとか?」

一般的には、ありえなくもない話だ。
クリスマスにかこつけて、高額な品をやんわりとねだる。
ただ、私の場合、プレゼントそのものさえ、ねだったことがない。

「けど、プレッシャーは感じると思うわよ」
「結構、普段の言動を見ているから・・・男性は」

そう言われると自信がない。
もしかしたら、プレッシャーを与えていたのかもしれない。
知らず知らずのうちに。

「いずれにせよ・・・今年もひとりみたい」
「次の日は、付き合ってあげるからさぁ!」

悪い意味で、1年で最も足が地に着いている時期だ。
今頃は。
S731
(No.731完)
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