[No.728-1]夢を見させて
No.728-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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長期の休暇を取得する機会に恵まれた。
だからこの際、海外に出掛けてみることにした。
「ゆっくり出来た?」
「そりゃ、もう・・・」
出社を拒否したいほど十二分に休暇を満喫した。
「どこのホテルだっけ?」
「ほら、あなたが・・・」
もとはと言えば、目の前の友人が紹介してくれた。
「あっ!そうだったわね」
部屋からはビーチと有名な“山”が一望できる。
「お陰様で毎日、波の音で目が覚めたわ」
多少、大袈裟な表現でもウソに聞こえないところが不思議だ。
「毎日が新鮮だったな・・・」
「そうそう!多少不便なところが逆にいいのよね!」
友人はそうだろう。
英語もそこそこ話せる。
「私は、“結構”不便だったけどね!」
「ごめん!ごめん!」
余裕の表情が何とも憎らしい。
・・・とは言え、それはそれでとても楽しかった。
「それがさぁ・・・今は・・・」
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