[No.727-2]空気感
No.727-2
仕事を終え、帰り支度をしていた時だ。
メッセージが届いた。
「・・・そうだ!」
忙しさのあまり、すっかり忘れていた。
「降ったのかな?」
急いでLINEを開いてみた。
そこには一枚の写真だけが添えられていた。
「降ったんだ!?」
急いで、メッセージを送った。
暗くてハッキリはしていないが、これも住んだ者なら分かる。
「うっすら・・・だけどね」
やや溶け始めた雪で道路が黒光りしている。
「今年も始まったね」
「だね!」
今年の始まりは、今年の終わりも意味している。
「年末は帰ってくるんですか?」
「もちろん!」
| 固定リンク | 0
「(030)小説No.726~750」カテゴリの記事
- [No.750-2]叶えてあげる(2017.03.22)
- [No.750-1]叶えてあげる(2017.03.19)
- [No.749-2]ボロボロの本(2017.03.16)
- [No.749-1]ボロボロの本(2017.03.14)
- [No.748-2]スーツの悲鳴(2017.03.12)
コメント