[No.725-1]営業中
No.725-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「そう言えばさぁ・・・昨日、寄ってきた?」
「ううん・・・寄らずに戻ってきたよ」
昨日、仕事の都合で実家の近くまで行った。
ただ、近くとは言え車でも30分は掛かる距離だ。
「嘘でしょ?」
「だって、営業中だったから・・・」
取引先を何軒か回っていた。
「もぉ!分かってないんだから!」
同僚の口調がいつになくきつい。
「営業って仕事はね・・・」
いつものように語り始めた。
でも、今回はいつもと少し雰囲気が違う。
「ちょっと足を伸ばしたら、新しい出会いがあるのよ」
「出会い・・・イコール、商機だから」
分かるような分からないような・・・。
「どういうこと?」
「近所の人や昔の友達に会ったりすることもあるじゃない?」
何となく分かり始めてきた。
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「(029)小説No.701~725」カテゴリの記事
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