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[No.720-2]ありがとうと言いたくて

No.720-2

「頻繁に“拍手”をくれる人が居るんだ」
「・・・誰?」

誰かは分からない。
多少なりともブログ仲間がいるので、その人かもしれない。

「もしかしたら、あの人かな・・・って思うこともあるけど」
「多分、見ず知らずの人だと思う」

特にコメントを残してくれるわけでもない。
ただ、拍手ボタンを押してくれる。

「へぇ~、あなたが謎の人なら、その人も謎の人ね」
「そうなるね」

こんなつたない“小説もどき”のブログに付き合ってくれる。
自己満足で良いとは言え、嬉しくないわけがない。

「コメントを・・・欲しいな・・・と思ったこともあったけど」
「今の距離感が丁度、いいのかもしれない」

近づけば遠のいてしまうような気がしている。

「距離感か・・・分かるような気がする」
「それでも、日頃のお礼はしたいので」

それなら、いっそのこと、小説で伝えようと考えた。

「あなたらしい考えだね!」

直接的に書くのも照れくさい。

「とにかく、“ありがとう”と言いたくて」
S720
(No.720完)
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