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[No.716-2]本気の勝負

No.716-2

「そばに男子がひとり、居たんだよね」

それが何とも違和感があった。

「バトミントンをするわけでもなく、ただ、座ってた」

単に仲が良い友達との見方もできる。
でも、そうは感じなかった。

「・・・もうひとつの理由がそれね」
「うん」

かつて、私もひとりの男子をめぐって争ったことがある。

「その時の雰囲気によく似てたの」

同じテニス部ということもあり、テニスで勝負をつけた。

「・・・で、結果は?」
「惨敗・・・だった」

ただ、それは勝負をする前から分かっていたことだ。

「実力が違いすぎていたからね」
「それなら、テニスで勝負しなきゃよかったじゃん?」

けど、何かで白黒をつける必要があった。

「あなた・・・譲ったんでしょ?彼女に」
「そ、そんなんじゃないわよ!」

本気の勝負・・・相手を負かすために“本気”を出すのではない。
S716
(No.716完)
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