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[No.716-1]本気の勝負

No.716-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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バトミントンで遊ぶ子供たちが増えている。
多分、オリンピックの影響だろう。

「それは言えてるよね」

すぐに始められるスポーツでもあることも関係しているのだろう。

「昨日ね・・・子供たちのそばを通りかかった時に」

何やら意味深な言葉を聞いた。

「なんて言ってたの?」
「“これ、本気の勝負だよね”と」

女の子同士の会話だった。
見た目から判断すれば、小学生の低学年だろう。

「確かに意味深ね・・・」
「私もそう思った」

素直に聞けば、その通りの言葉だ。
遊びは遊びでも、“真剣にやろう”ということだ。
ただ、考えようによっては、深い意味があるように思える。

「・・・何かをかけた勝負?」
「そう!それも物ではなくて・・・」

つまり、人だ。

「好きな男子・・・って、こともありえる」

こう思うのには理由がふたつあった。

(No.716-2へ続く)

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