ホタル通信 No.298
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.227 いたずら
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
ホタル通信を書くにあたって読み直してみると、リアリティ溢れる作品であると、あらためて感じました。
実話度の通り、約80%は事実です。小休止のために入ったカフェで彼女がコースターに何やら書き始めたのが発端です。
冬のホタルは嘘っぽい話ほど、本当のことが多いのも特徴です。想像の世界だけでは描ききれない、リアルな現実を描くことをテーマにしています。
小説の前半はほぼ100%実話で、後半特にラスト付近は創作になります。
彼女との出会いはコースターではなく、別のきっかけでした。
従って、彼女がコースターにイタズラ書きする姿を見て、アイディアを思いつきました。
正直、ラスト付近は暗い話です。「あの日、ひとつの火が消えなくて済んだ」は、皆さんが察している通りの内容です。またこの部分は創作であることに間違いはないのですが、彼女がその影に怯えていたのも事実です。
タイトルは“イタズラ”で、内容もコミカルに展開してはいるものの、本当は少々、重い話に仕上げています。でも、決して悲しい話ではなく、むしろ生きることに前向きなんです。
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