ホタル通信 No.297
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.224 落としたメモリー
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
同じUSBメモリーを持っていたことは事実ですが、それを知ったのは、“拾ったから”ではありません。
知るきっかけは、彼女がUSBメモリーを見せてくれたからです。なぜ、見せてくれたのかは、正直覚えていません。
たかが、同じUSBメモリーを持っていただけに過ぎないことですが、掃いて捨てるほど種類がある中で、偶然を超えた何かを感じずには居られませんでした。
この小説は、オチを最初から決めてから書き始めました。
USBメモリーから、“記憶”というメモリーを連想し、さらに、記憶を“想い出”に置き換えました。
ラストの一行は「記憶媒体を落としたら大変」という意味と「想い出を落としたら(失くしたら)大変」のふたつの意味を持たせてあります。
小説では、USBメモリーの中身を見せてもらっていますが実際は見ていませんし、何が入っていたか分かりません。
彼女は彼女で隠そうとする素振りはなく、僕は僕で知ろうともしていませんでした。よくよく考えなくても、個人の持ち物ですからね。
| 固定リンク | 0
「(102)通信No.201~300」カテゴリの記事
- ホタル通信 No.300(2016.10.06)
- ホタル通信 No.299(2016.09.28)
- ホタル通信 No.298(2016.09.20)
- ホタル通信 No.297(2016.09.13)
- ホタル通信 No.296(2016.09.06)
コメント