ホタル通信 No.295
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.360 ふたつの月
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
少し話の辻褄が合わない部分はありますが、比較的お気に入りの小説です。
この小説は“月”をテーマにして、早々に映画の話題にすり変って行きます。ただ、すりかわったと言っても、“月”がテーマであることには変わりはありません。
ただ、妖しく光る月→映画の話・・・という流れでストーリーを考えたのではなく、実際はその逆でした。映画の印象が強く残っていたところへ、妖しい月が目に入った・・・という流れが小説を書くきっかけです。
ところで、小説に出てくる映画・・・何だか分かりますか?
多少、脚色しているので実際の映画と異なる部分もありますが、ほぼそんな感じのワンシーンがあります。
随所にヒントがあるので、考えてみてください。SF好きなら簡単に分かると思います。
さて、話を戻せば・・・彼女のアピールに気付かず、映画の話をし出す彼。ついつい、彼の話に食い付いてしまった彼女。
小説の90%くらいは、本来はどうでもいい部分であり、ラストで劇的な結末を迎えるというパターンです。
冬のホタルでは定番の手法ですが、無理矢理感が多い小説の中にあって、比較的、しっくりくる出来栄えです。
手前味噌ですが、5分程度のミニドラマとして映像化したら、文字よりも映えるんじゃないかと思っています。起承転結がハッキリしているのと、展開を裏切る衝撃のラストが待ち構えていますので。
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