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[No.706-1]さながらホラー話

No.706-1

登場人物
男性=牽引役  
女性=相手
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ふと思い出し、久しぶりにそれを見た。

「知ってるよ」

あっさり、彼女が答える。

「私もアニメは、嫌いなほうじゃないから」

たいして好きでもないよ、と言っているように聞こえなくもない。

「昨日、久しぶりに見たんだ」
「あなたのタイプでしょ?彼女」

だから女性はこわい。
話の確信どころか、まだ一言しかしゃべっていないのに・・・。

「よく分かったな!?」
「女性なら誰でも分かるわよ」

表情や仕草にでも出ていたというのだろうか?

「ところで、さっき“彼女”って言ったよね?」

そのアニメには、ヒロインと準ヒロインがいる。
その他に主役クラスの女性が4人。

「特定できてるの?」
「もちろんよ」

このアニメの話は初めてしたはずだ。
それに、好みのタイプも話したことはない・・・はずだ。

「俺・・・好みのタイプ、しゃべったことあった?」
「ううん、聞いたことないよ」

それなら、なぜ分かるのだろうか?

(No.706-2へ続く)

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