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[No.702-2]閉じた店

No.702-2

「・・・なにかあったのかな?」
「私たちが行かなくなったせい?」

そうじゃないとは分かっていても、そんなことを考えてしまう。

「突然・・・?」
「どうだろう・・・」

もしかしたら、予告があったのかもしれない。
私たちが通わなかった時に。

「いずれにせよ、どうしよう・・・」

他の店では食べる気がしない。

「諦めて、新しく見つけるしかないかなぁ」

ただ、知りうる限りの店は回ったつもりだ。
その上での“あの店”だった。
だからこそ、見つけるのはそう簡単なものではない。

「無くなったら、余計に食べたくなってきちゃった!」

とにかく“一時代が終わった”そんな感じがする。

「もう見つけたよ、新しい店」
「えっ!?ウソ・・・」

その行動力は、友人の恋愛、そのものだった。
S702
(No.702完)
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