[No.702-1]閉じた店
No.702-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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“寝耳に水”とはこのことかもしれない。
ちょっと、大袈裟かもしれないが・・・。
「・・・えっ!?ウソでしょ・・・」
予期せぬ友人の言葉に、それ以上言葉が続かなかった。
「私も行ってビックリしたよ」
「だって、更地になってたんだもん・・・」
行きつけの店が、無くなっていたらしい。
「しばらく、通ってなかったもんね・・・」
「そうだね・・・半年くらい?」
特に通わなくなったことに理由はなかった。
単に、足が遠のいていただけだ。
「無くなるとは夢にも思わなかったよ」
「・・・それは私もよ」
店は結構、繁盛していた。
固定客も多かったと思う・・・私たちのように。
「私、あそこのパスタ以外、無理!」
大袈裟な表現ではない。
実際、いくつかの店を回っても納得できる味には出会えなかった。
(No.702-2へ続く)
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「(029)小説No.701~725」カテゴリの記事
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