« ホタル通信 No.290 | トップページ | [No.702-2]閉じた店 »

[No.702-1]閉じた店

No.702-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
“寝耳に水”とはこのことかもしれない。
ちょっと、大袈裟かもしれないが・・・。

「・・・えっ!?ウソでしょ・・・」

予期せぬ友人の言葉に、それ以上言葉が続かなかった。

「私も行ってビックリしたよ」
「だって、更地になってたんだもん・・・」

行きつけの店が、無くなっていたらしい。

「しばらく、通ってなかったもんね・・・」
「そうだね・・・半年くらい?」

特に通わなくなったことに理由はなかった。
単に、足が遠のいていただけだ。

「無くなるとは夢にも思わなかったよ」
「・・・それは私もよ」

店は結構、繁盛していた。
固定客も多かったと思う・・・私たちのように。

「私、あそこのパスタ以外、無理!」

大袈裟な表現ではない。
実際、いくつかの店を回っても納得できる味には出会えなかった。

(No.702-2へ続く)

| |

« ホタル通信 No.290 | トップページ | [No.702-2]閉じた店 »

(029)小説No.701~725」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.702-1]閉じた店:

« ホタル通信 No.290 | トップページ | [No.702-2]閉じた店 »