[No.698-1]謝るタイミング
No.698-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
-----------------------------
「ねぇ、その後、彼女とはどうなったの?」
仲が良い女子社員から声を掛けられた。
「どう・・・って」
「ほら、ケンカ中だったわけじゃない?」
確かに半年前に大きなケンカがあった。
「仲直りできてる、多分・・・」
「多分?」
しばらくの間、ほぼ絶縁状態が続いていた。
「最近、少しづつ話をするようになったんだ」
とは言え、直接ではない。
メールやLINE越しに、文字やスタンプとして。
「でも良かったじゃん!」
「けど、謝るタイミングは難しいよね」
「・・・で、どっちから謝ったの?やっぱりあなた?」
正直、ケンカの真の原因は不明だった。
とにかく、僕の何かが気に触ったらしい。
「僕じゃないよ」
「それなら、彼女?」
いや、彼女でもない。
| 固定リンク | 0
「(028)小説No.676~700」カテゴリの記事
- [No.700-2]グリーティングカード~玲奈~(2016.07.10)
- [No.700-1]グリーティングカード~玲奈~(2016.06.30)
- [No.699-2]暗号なの?(2016.06.26)
- [No.699-1]暗号なの?(2016.06.25)
- [No.698-2]謝るタイミング(2016.06.19)
コメント