« [No.697-1]分かっていたけど | トップページ | ホタル通信 No.288 »

[No.697-2]分かっていたけど

No.697-2

「それは心配ね」
「うん、だから・・・」

昨日の朝、立ち止まり、近づいてみた。

「そしたら、反応はしてくれたんだけど」

顔を上げ、キョロキョロし始めた。
ただ、すぐにまたうずくまってしまった。

「でも、眠いのか弱ってるのかは分からなかったわ」

とにかく、何らかの反応があってまずはホッとした。
見ようによっては、死んでいるようにも見えたからだ。

「今日、帰りに寄ってく?」

そうくるのも当然だろう。
友達も放っておけないタイプだからだ。

「本当はダメなんだろうけど・・・」
「・・・食べ物、与えるってことだよね?」

友達が小さくうなづく。
でも、これはこれで無責任な行為だと思っている。

「ありがとう・・・でも、とりあえず大丈夫みたい」
「・・・大丈夫?」

昨晩、無責任な行為だとは分かっていたけど・・・。
S697
(No.697完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

|

« [No.697-1]分かっていたけど | トップページ | ホタル通信 No.288 »

(028)小説No.676~700」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.697-2]分かっていたけど:

« [No.697-1]分かっていたけど | トップページ | ホタル通信 No.288 »