[No.692-2]息苦しい
No.692-2
「どんな?」
「さっき言った通り、乗っかっている夢だよ」
いつもの場所でぐっすり寝ていた。
よほど居心地が良かったのかもしれない。
「・・・微乳だから?」
「それは言わないの!」
でも、布団をかぶれば微乳も巨乳も関係ないはずだ・・・多分。
「夢の中だけど、息苦しくなって、目が覚めたの」
「そう言えば、死んだの丁度、1年前くらいよね?」
「そうだよ・・・偶然だけど死んだ日に見たの」
友人が何か言いたそうだ。
その季節には若干、早いが・・・。
「それって・・・やっぱり」
「偶然よ、単なる偶然・・・」
友人の言いたいことは分かっている。
それに当たっているとも言えるし、外れているとも言える。
「でも、去年の死んだ日にだよ?」
「だから、偶然なの・・・単なる偶然!」
偶然なのは間違いない。
ただ、その偶然を引き起こす何かについてまでは否定はしない。
「息苦しくて目覚めたら、彼の足が胸の辺りに・・・」
(No.692完)
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