[No.692-1]息苦しい
No.692-1
登場人物
女性=牽引役 女性=相手
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「今、空前のネコブームよね?」
空前かどうかは知らないが、そんな雰囲気はある。
「そうかもしれないね」
感覚的には、犬派が多いと感じていた。
飼い主に従順で、頼りにもなる。
「そう言えば、以前飼ってたよね?」
「うん・・・1年前まで」
飼っていたネコは寿命を全うして死んだ。
だから、思いのほか辛くはなかった。
「気まぐれなところがウケてるんじゃない?」
今で言う“ツンデレ”だ。
甘えるときには、呼ばなくても自分から擦り寄ってくる。
けど、それ以外は呼んでも来ない。
「そうかもね、ベタベタしないところが今風なのかもね」
「それにさぁ・・・」
夜中、息苦しさに目覚めると、上に乗っていることがある。
「丁度、胸のあたりに乗ってるから・・・」
そこそこの重量だ、苦しくもなる。
「そう言えば、数日前にそんな夢を見たよ」
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