« [No.688-1]私はそんなに偉くない | トップページ | [No.689-1]宝箱 »

[No.688-2]私はそんなに偉くない

No.688-2

「・・・なにかピンと来ない?」
「漢字は関係ないんだよね?」

関係があると言えばあるし、ないと言えばない。

「そうだね・・・漢字がアレなら完璧だけどな」
「じゃあ、店員になったつもりで、呼んで見てくれる?」

店員になってみればすぐに分かることだ。

「えっ・・・と、じゃぁ・・・かみ・・・あぁ!」
「だろ?」

ようやく気付いたようだった。

「なるほど!面白い話ね」
「でも、本人にして見れば、事実なんだろうし」

それに笑わせるつもりは毛頭ないだろう。

「さっきも、そう呼ばれてたよ」

おそらく店員は気付いていなかったのだろう。
それは周りの人もそうなのかもしれない。

「ただ、僕には“予備知識”があったからね」

隣の“かみさま”は、3人連れのようだった。
S688
(No.688完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ
 ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.688-1]私はそんなに偉くない | トップページ | [No.689-1]宝箱 »

(028)小説No.676~700」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.688-2]私はそんなに偉くない:

« [No.688-1]私はそんなに偉くない | トップページ | [No.689-1]宝箱 »