ホタル通信 No.284
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.389 一瞬が全てを変える
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
シチュエーション的に見れば、細かなところを除いて、概ね事実です。
実際、地下鉄の通路にポスターが貼られていました。ただ、何の宣伝だったのかは、さすがに覚えていません。何となく、学校や教育関係の宣伝だったような、そんな気はしています。
ほぼ事実でありながら、実は肝心な部分は創作です。
一瞬で変わった私とポスターの前で立ち止まっている制服姿の女の子がそうなんです。言い換えれば、私はその瞬間に変わってないし、女の子も本当は存在していません。
ただ、心動かされたのは事実であり、その強烈な印象を描いたものです。
最後に女の子を登場させたのは、単なる演出ですが、文字としてよりも、映像的な効果を狙いました。つまり、映画などのラストシーンとして、相応しいのではないかと。
最後になりますが、人が心を動かされる時は、満たされている時より、何か不安を抱えている時だと思っています。
当時の私もそうでした。
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