[No.684-1]意味のない行動
No.684-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
-----------------------------
私が大学に在籍していたときの話だ。
「意味のない行動?」
「うん・・・帰省した時に」
地元を離れ一人暮らしをしながら大学に通っていた。
「地元の友人と遊ぶんだけど」
とは言え、大型連休ともなればそう毎日とは行かない。
友人は友人で用事がある。
私が知らない“友人”との用事が・・・。
「・・・それ分かる」
「ちょっと、切なくなるよね」
今でも親友であることに変わりはない。
けど、昔は私たちの間に入り込む者は居なかった。
「なんとも言えない気持ちになるのよね」
適切な言葉が見つからない。
それに、友人もそのまた友人も悪いわけではない。
「時が流れていることに、私が鈍感だっただけ」
私の時間だけが、昔のままだった。
「それより、意味のない行動って?」
「ごめん、ごめん、そうだったわね」
友人の言葉を借りれば“切なさの”穴埋めだったのかもしれない。
私の行動は・・・。
| 固定リンク | 0
「(028)小説No.676~700」カテゴリの記事
- [No.700-2]グリーティングカード~玲奈~(2016.07.10)
- [No.700-1]グリーティングカード~玲奈~(2016.06.30)
- [No.699-2]暗号なの?(2016.06.26)
- [No.699-1]暗号なの?(2016.06.25)
- [No.698-2]謝るタイミング(2016.06.19)
コメント