[No.682-2]超能力
No.682-2
「つまり、予知能力ってことね」
そうなると、次の車のナンバーに期待が掛かった。
「・・・でどうなったの?」
もちろん、次の車の予想をしようとした。
でも、友達に止められてしまった。
「どうして?」
「超能力だとしたら、余り力を使わない方が良いってことになって」
超能力にも限りがある・・・そんなことを友達が言い出した。
「・・・そうなの?」
「正直、分からないけど」
その時は、妙に納得できた。
「だから、3回目には挑戦しなかったんだ」
それもあって、自然とナンバー当てをしなくなって行った。
「いざと言う時に、その力をとっておけって」
「なんか、すごい展開になってたのね」
まるで、救世主かのような扱いだった。
「まぁ、中学生だからな」
「そうね・・・超能力とかUFOとかに興味がある年頃だもんね」
けど、今でも思うことがある。
あの時、挑戦していたらどうなっていたのか・・・と。
さすがに、3連続は偶然では片付けられない。
「じゃぁ・・・私たちの結婚記念日はいつになるのかしら?」
「その力を今、使ってよ」
僕は結婚記念日を当てることが出来た。
それもそのはずだ・・・そうなるように行動したからだ。
(No.682完)
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