[No.682-1]超能力
No.682-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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「次は・・・5685!」
それは学校帰りの手軽な遊びだった。
「車のナンバー当て?」
春先は何かと学生時代の話に花が咲く。
いつも以上に彼らが“目立つ”からだ。
「うん、中学生の時、学校の帰りに友達と」
通り過ぎる車のナンバーを予想する。
そんなごくシンプルな遊びだった。
「でも、そう簡単には当たらない」
「そりゃそうよ、数学的に言えば」
たかが4桁の数字とは言え、当たらない。
「ところがさぁ・・・」
ある日、僕がナンバーを当てた。
「へぇ~すごいじゃん!」
もちろん、単に偶然と言うか、まぐれだ。
続けていればいずれ当たる・・・それだけに過ぎない。
ただ、この話には続きがあった。
「それで、調子に乗って、次の予想をしたら・・・」
これも当たってしまった。
「えっ!かなりの確立よ」
偶然以外の何物でもないことは承知している。
けど、2回も続くとなれば・・・。
「もう、大騒ぎになってさぁ」
僕に超能力でもあるんじゃないかと・・・。
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