[No.678-1]言葉のちから
No.678-1
登場人物男性=牽引役
女性=相手
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「“言葉のちから”ってすごいよね」
「どうしたの!?急に・・・」
最近、ある歌の歌詞を知った。
正確に言えば、昔から知っていた歌詞をあらためて噛み締めた。
「昨日さぁ、なにげなく、歌詞カードを見ていたら」
あるフレーズが飛び込んできた。
何度となく耳にしているのに、文字で見ると新鮮に映った。
「どんなフレーズなの?」
「“すりきれる程 聴いたアルバム”って、フレーズ」
これには多くの意味が含まれている。
「そもそも“今は”すりきれないだろ?」
「・・・たしかに」
もちろんアルバムとは、レコードのことを指している。
「若い世代なら意味が分からないかもな」
「そうね・・・“CDって、すり減っちゃうの!?”なんてね」
つまり、すりきれるほど、何度も聴いたことを意味している。
「針の説明も必要だけどな」
「で、なきゃ、すり減る理由が分からないもんね」
それはさておき、ここからが本題だ。
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