[No.676-1]無駄な時間
No.676-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「ふぅ~」
友人が聞こえるほどの大きな息を付いた。
「聞いて欲しいわけ?」
「えっ!いいの!?」
そのつもりだったことは百も承知だ。
「・・・で、何なの?」
「実は・・・彼のプロポーズを受けようと思ってるの」
「そ、そうなの!?」
友人に彼が居ることは知っている。
結婚まで秒読みだったことも含めて。
「いざ、口に出されるとビックリしたよ」
「そうよね・・・自分でも驚いてる」
友人の言葉にはそれなりの意味がある。
私たちは決して落ち着かないタイプに見えるからだ。
「遊びが一番!みたいな私が・・・家庭を持つんだよ?」
「それは私も同じよ」
仕事は仕事でキチンとしている。
けど、それ以上に遊びも“キチン”としている。
「けど、良かったじゃない?」
「・・・それが、さぁ・・・」
早くもマリッジブルーのような雰囲気が漂っている。
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