« [No.672-2]消えた帽子 | トップページ | [No.673-2]私たちの見出し »

[No.673-1]私たちの見出し

No.673-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
「じゃぁ・・・今の私たちに見出しを付けるとしたら?」
「えっ!?」

ある意味、試されている気がした。

「なに見てるの?」
「ん?あぁ、アレだよ」

いつ見ても感心する。
週刊誌の見出しほど興味をそそる言葉はない。

「中吊り広告?」
「あぁ・・・」

買うかどうかは別にしても記事を読んで見たくなる。

「そうね、女性誌も同じよ」
「ううん・・・それ以上かな?」

彼女曰く、読むだけに留まらないと言う。

「ほら、ファッションとか化粧品とか」
「試したくなると言うか、ついには買っちゃうんだよね」

なるほど・・・そう言うことか。

「恐るべし、見出し!って感じね」
「・・・だよな・・・そう言えば・・・」

高校の授業でそんなことがあった。

「授業で?」
「うん、国語の時間にな・・・」

新聞の見出しのようなものを考える授業があった。

(No.673-2へ続く)

| |

« [No.672-2]消えた帽子 | トップページ | [No.673-2]私たちの見出し »

(027)小説No.651~675」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.673-1]私たちの見出し:

« [No.672-2]消えた帽子 | トップページ | [No.673-2]私たちの見出し »