[No.672-1]消えた帽子
No.672-1
登場人物女性=牽引役
女性=相手
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「・・・どうしようか・・・」
季節の変わり目は服装を決めるのも一苦労だ。
「おはよう!」
「おはよう!あっ・・・」
いつもと変わらない朝だ。
けど、友人の服装がいつもと違う。
「マフラーやめたんだ?」
「うん、悩んだけど、暖かくなるみたいだから」
ここ数日、昼間は春の陽気だ。
かといって、朝晩はまだまだ寒さが残る。
「まずはマフラーから卒業かな・・・って」
それだけでも随分と印象が変わる。
毎日、見慣れていただけに。
「私もまずはそれからかな・・・って思ったんだけど」
まだ手放す決心が付かなかった。
「・・・寒さに弱いし、それに今日も風が強いみたいだったから」
夏になったらなったで、今度は暑さに弱い。
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「(027)小説No.651~675」カテゴリの記事
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