ホタル通信 No.276
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.367 姓名判断
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性
冬のホタルではお馴染みの、結末を中途半端に終わらせて、皆さんに考えてもらうような手法です。
さて、その中途半端な結末につながる流れをあらためて解説しますね。ポイントは大きく三つあります。
一つめは、占いの反対のことが起きているということです。
占い上では僕は不幸に、そして彼女は幸せに恵まれるとでます。一方、現実ではそれぞれ逆になっています。つまり、僕は幸せで、彼女は不幸であると・・・。
二つめは、“ある名前”がなんであるかということです。
多分、姓名判断をした人なら、一度や二度、試したことがあると思います。
そうです・・・僕の“姓と”彼女の“名”を組み合わせて試してみたんです。その理由は言うまでもありません。
そして三つ目は、彼女も僕と同じ組み合わせを試していたことです。
つまり、僕の“姓”と彼女の“名”の組み合わせで占った場合、端的に言えば彼女は“不幸に”なる結果が出ていたんです。
普通なら、落胆するはずなんでしょうが、占いと現実が逆になっているということを彼女自身が知っていたため、「余裕の表情だった」わけです。
そして、1年後・・・。
あえて組み合わせなくても、彼女は堂々と姓名判断ができるようになったんです。占い上では不幸に、そして現実では幸せに・・・でも、残念ながらこの部分は創作というか叶いませんでした。
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